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SOSを出すと言う意味【鬱と就活末期】

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再投稿シリーズです。引き続き就活末期の絶望の記録です。

そうなった経緯はこちら

sampleyy.hatenablog.com

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この前、カウンセラー志望の方と食事をする機会があった。

彼女は僕より一つ上、かつていた学生団体の先輩にあたる。来年からは臨床心理士の資格を取るために大学院に行くそうだ。
 
どうやら風の噂で僕が疲れているのを察して元気付けるために食事に誘ってくれたらしい。
彼女はソーシャルワーカーの卵として社会で苦しんでいる多くの人の力になれる活動をしているそうだ。
 
彼女は過去に大きな苦労をした経緯から、困っている人の力になりたいんだと言う。
気持ちは分かる。僕もかつてはそうだった。
 
でも、今になって僕は本当に他人が人を助けられるのかと思う。
本当に助けると言うことは、何があっても見捨てないこと。
絶対的な味方。家族の間でしか存在しえない絆。
 
SOSとは一説ではSave Our Soulsの略だという説がある。
沈みゆく潜水艦の乗組員たちが願ったのは人命救助では無い。魂の救済なのだ。
僕は思う。本当の救済とはその終わりをもってしか与えられないのではないか。
 
彼女は言う。
「○○君は私よりもずっと多くの困っている人の側にいる、きっと力になれるよ」、と。
僕は笑ってそうかもね、という。
自殺の方法ブログを立ち上げるくらいだ。間違ってはいない。
でも僕はもうそっち側の手を差し伸べる側の人ではないのだ。
僕が誰よりも救われたいのだ。とこっそり思う。
 
彼女は間違いなくそっち側の人間だ。
カッコいいボーイフレンドが居て、美しい容姿、人に寄り添う優しい心を持ったそっち側の人間だ。彼女には未来があり、幸福がある。
 
話題が四月からの新生活に移る。
胃がどす黒いもので一杯になり、甘ったるい林檎酒も味を失って吐きそうになる。
 
僕はもう耐えられなり、トイレで指を突っ込む。だけど吐けない。
そんなことも出来ないのかと情けなさでもう耐えられない。
 
別れ際に僕は言う。
『本当のS.O.Sはとても見つけにくいんだ。どうか気を付けて』
不器用な僕の最期の力を振り絞ったS.O.S。
彼女はうん、と言って新宿駅の雑踏に消えた。
 
家に帰ると大量に買った睡眠薬を両親に咎められる。
親戚のタクシー会社を紹介してやろうか、そこなら一生勤められると言ってくれる。
母は半泣きで千載一遇の機会だと請う。
職業に貴賎は無い。でも僕はまだ秀才だった自分というプライドを捨てきれないらしい。
 
我ながら自分の人生は終わってるなと思う。
夢なんて見なければ良かった。こんな最期ならもっと遊べば良かった。
 
もう終わっているのだ。
 
尊厳死という言葉がある。僕は生きていたいわけじゃない。
例えこの身体を殺してでも、僕はもう壊れそうな僕の心を癒して、許して、救ってあげたいのだ。
 
後数日に心安らかな平穏を迎えられるよう最期までS.O.Sを発し続ける。
 
続き